硝子体注射
加齢黄斑変性、網膜動脈・静脈の閉塞、糖尿病による目のむくみに対して、飲み薬・目薬が効かない場合、目の中への注射が必要となることがあります。目の中の悪い血管を小さくしたり、血管からのむくみを抑える薬剤を注射します。点眼の麻酔をした後に、感染をしない様に消毒をします。その後、清潔なドレープをかけ、目を開ける器械をかけ、白目から目の中に注射をします。飲み薬・目薬に比べ効果が高く合併症も少ない治療方法ですが、まれに注射後に充血や感染する事がありますので、注射後は1−2日後に診察します。
注射は繰り返すことが多く、例えば加齢黄斑変性では最初は1か月毎に3回注射(導入期治療)します。その後の治療は治療効果とご本人に相談して決めますが、悪化したら投与(①機会投与法)、定期的に注射しつつ間隔を延長(②投与&延長法)、2ヶ月毎に投与を繰り返す(③隔月投与法)があります。
注射回数が一番少ないのは①ですが効果が悪いです。
効果が一番いいのが③ですが注射回数が一番多いです。
②はその中間です。
治療前の視力・反対の目の見え方・薬への反応、など色々な要素を見つつご本人と相談させていただきます。
当院では注射薬剤として、アイリーア®︎、ルセンティス®︎、ラニビズマブ®︎、そして新薬のバビースモ®︎を採用しています。院長は名古屋大学・防衛医科大学校でこれらの薬剤の治験担当者、さらには治験責任者として習熟していますので、皆様の症状・目の状態にあった適切な薬剤を選択させていただきます。