目が乾く
目の表面は涙の膜がバリアとして働いて色々なダメージから守られています。目が乾くドライアイは、このバリア機能がなくなって目の表面が傷付きやすくなっているため、眼科疾患が発症するリスクが高い状態です。ドライアイの原因には、①涙の分泌量が少ない、②涙の成分が変わって乾きやすくなっている、③全体に涙を行きわたらせるまばたきの回数が極端に減っているなどがあります。特に、スマートフォンやパソコンの画面などを見ている時には、意識が集中しているためまばたきの回数がかなり少なくなります。また、コンタクトレンズはドライアイになりやすい傾向があります。近年のスマホの発展と共に、幅広い世代でドライアイの方が増えています。全身疾患の初期症状としてドライアイが現れることもありますので、目の乾きが気になったら眼科を受診してください。
治療としては、各種目薬を開始しつつ可能なら環境を整えます。それらを行っても改善しない場合、当院では涙の排水口である涙点にコラーゲンを詰める”キープティア®”を実施しております。短時間の痛みもない処置で涙が増えますが、3ヶ月程度しか効果が続かないこと、費用がかかります(3割負担で約7000円)。