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加齢黄斑変性

「黄斑」とは網膜の中心・直径約1.5ミリの範囲を言い、物を見るにあたって一番重要になる部分です。加齢とともに、この黄斑の細胞が痛んでしまって視力が低下する病気が加齢黄斑変性です。加齢黄斑変性は失明となる病気の一つで、近年増加してます。

原因

老化に加え、喫煙・酸化ストレス・偏った食生活・光照射・遺伝などが挙げられ、網膜の裏に異常な血管(新生血管)ができます。初期症状は、直線がゆがんだり、暗く見えたりするなどです。病状が進行して異常血管から出血や漏れが起きると、視力が下がり、色の識別も悪くなります。その結果「見たいところがよく見えない」「読めない」「書けない」といった状態になります。

治療

新生血管の活動性、中心窩との位置関係などによって治療法が変わってきます。初期段階では、抗酸化物質を含んだ飲み薬やサプリメントで悪化を防ぎます。異常血管が真ん中にない場合は、レーザー治療で異常血管を焼き潰します。真ん中にある場合、新生血管の成長を促すVEGF(血管内皮細胞増殖因子)という物質の働きを抑える「VEGF阻害薬」を眼の中に注射します。1回の治療は1分程度で終了しますが、最初に1か月間隔で3回、以後は期間を伸ばしながら繰り返し注射を打つ必要があります。

光線力学療法という特殊なレーザー治療がありますが、視力が落ちる可能性があるため、注射が効かない場合にのみ選択されることが多いです。

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